怒りっぽくイライラするのは加齢のせい?原因や予防方法は?
最近なんだか怒りっぽくなった気がする。イライラするし、家族などへの小言が多くなった気がします。
感情のコントロールが効かなく、キレた後に気づいたりする。
性格が変わった、なんて言われ始めてませんか?
それは加齢のせいかもしれません。
原因や予防方法などご紹介します。
目次
怒りっぽくイライラする原因は?
加齢により、脳への血流が悪くなり脳の働きが鈍るからです。
人間の理性を司る前頭葉や扁桃体、帯状回前部といった部位は加齢により機能が低下します。
それによりいままで抑えることができた感情の抑制が効かなくなることがあります。
加齢にともなう一般的な現象であれば、それほど心配はいりません。
ただ、危険なケースもあります。
競争的で精力的で性急な仕事人間の方に多くみられるのですが、過度に闘争的な反応をし続けるあいだにストレスがたまり、人の倍以上のイライラを募らせることになります。
それが原因で心筋梗塞をはじめとする心臓や血管の病気の危険性が高まるといわれています。
またあまりにも周囲とのトラブルが絶えない場合は、考えるべきです。(後ほど説明します)
怒りっぽいイライラを予防するには?
家族や同僚などに注意をうけたとしても、治さなければと焦ると余計ストレスも溜まります。
そもそも怒りっぽい、イライラするという人には完璧を求める人が多いのも事実です。
【治さなければ】と思えば思うほど、うまくいかなく爆発してしまいがちです。
また男性の場合、定年後の環境の変化の対応にも戸惑い、イライラが募ることが多いです。
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そこは予測できることなので、その環境の変化への対応を講じておくことも大切です。
趣味やボランティアなどに少しずつライフスタイルを移行させて、環境のギャップの差を埋めていく努力もたいせつです。
結局心の余裕がない時にイライラしたり、怒ったりしてしまいがちです。
いまおかれている状況で、どういう場面に自分は怒りやすいのか、誰に対してイライラしやすいのかなどを冷静な時にノートに書きだすなどしてみると、自分を客観視できていいと思います。
また相手に対してもそこで冷静に考えられ、案外小さいことでイライラしていたことに気づくかもしれません。
怒りっぽくイライラの治療法は?
でもあまりにも周囲から指摘されたり、トラブルが続くようなら精神科や心療内科でも受診が必要です。
こういう方はプライドが高いので受診をためらうかと思いますが、さらに悪化させることにもなりかねますので、相談するというくらいの気持ちで受診されるといいと思われます。
急な性格の変化や怒りっぽいというのは、初期症状として
【前頭側頭型認知症】(ピック病)と考えられます。
大脳の前頭葉と側頭葉が委縮する認知症で40代~60代で発症することが多いです。
まだこの病気のメカニズムは解明されていないようですが、【ピック球】という異常な構造物が神経細胞にたまることが原因と考えられています。
まだ有効な治療法はないいようですが、症状を緩和を図ることはできるので、専門医の指示に従うことが大切です。
またご家族や周囲の方も病気を理解し、優しく接する努力が必要となります。
まとめ
怒りっぽい、イライラしている人がいるだけでその場の空気が変わってしまいます。
でも、周りも辛いけれど本人も辛いものです。
自分がイライラを抱えてしまい周囲に吐き出している状態なので、周りはたまりませんが本人が一番多くのイライラを抱えていることになります。
周囲がそのことに過剰に反応してしまうと、火に油をそそぐことにもなりかねますので、1歩引いて見守ってあげるというのも大切なことかもしれません。
またご本人も周りを傷つけていることを忘れずに、ほんの少し心を寛容にして「許す」いうことを思いつつ生活できるほうが、自分のためですよ。
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