花粉症って昔はなかったのは何故?都会人がなりやすい原因は?
いまでは「花粉症」なんてだれでも知っていますし、日本人の4人に1人は花粉症だといいます。
でもアラフォーの私からすれば、昔=学生,の頃とか花粉症とか聞いたことなかった。
また花粉が原因なはずなのに、都会人が比率が多いって知ってました?
そのあたりの原因などお伝えします。
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目次
花粉症は昔はなかった?
そもそも花粉症が世界で一番初めに発見されたのは、イギリスです。
産業革命以降、製鉄の燃料や造船の材料に使われる木材が大量に伐採されました。また、牧畜のためにも開墾され、森林面積の大半が牧草地となり、イネ科雑草が大量に繁茂しました。
その時に、イネ科雑草に触れるとカゼのような症状をおこし、それを「枯草熱」という病気として認識されていましたが、のちにそれがイネ科の雑草の花粉が原因であることがわかり、19世紀後半には「花粉症」と呼ばれるようになりました。
また北アメリカでは荒廃した原野にブタクサが生い茂り、同じころにブタクサ花粉症が発見されました。
日本では「スギ花粉」が有名ですが、日本では1963年に初めて見つかりました。
それからどんどんと増えていくようになりました。
それまで他人事だったのが、翌年には自分がなり、周りでばたばたと症状を訴えるようになりましたよね。
その「スギ花粉」ですが、増えた原因は第二次世界大戦後に国の政策として行われた「拡大造林」の影響といえます。
広葉樹を伐採して針葉樹の人工林を増やした結果、日本の森林の44%が人工林に変わり、44%をスギがしめるようになりました。
つまり日本でもイギリスでもアメリカでも、人間の都合で森林を大量伐採し、植生のバランスを壊したために、一つの植物が増えすぎてしまったがために大量の花粉を浴びることになったわけです。
自然界からのしっぺ返しといってもいいかもしれませんね。
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花粉症発症が都会人に多いのは何故?
花粉症患者は、都会ほど多いようです。
また北海道や沖縄ではほとんどみかけないようです。それは何故なんでしょうか?
花粉が原因なら自然の多いところに住んでいる人のほうがなりやすいと思いますよね?
さまざまな原因があげられますが、まずは排気ガスの問題があります。
【排気ガス】の中には、花粉などのアレル物質と一緒に吸うことで、アレルギー症状が悪化する物質が含まれています。
このため、体内のアレルギーの抗体の生成が無意味に促進されるといいます。
また【大気汚染】により、目や鼻などは粘膜が傷つけられています。弱っている目や鼻などは。アレルギーに対して抵抗力が弱いといえます。
ほかには、都市部の【舗装】が問題とされています。
コンクリートやアスファルトで固められた道路などは、飛び散った花粉を土に返すことができません。
つまり常に飛散されているわけです。田舎よりも吸う花粉の量は多いのかもしれませんね。
まとめ
こうして元の原因を探っていくと、【花粉症】というのは、自然界が生み出したものというよりはむしろ人間が作りだしたもののような気がします。
いまはまた元の自然に返そうと【広葉樹】を植林したりする運動が行われているようです。
便利な暮らしを得るために始めたことかもしれませんが、我々国民はこうしてしっかりと自然界から【しっぺ返し】を受けているというわけです。
でもなってしまった以上、緩和はできても完治という見込みはないといわれる「花粉症」です。
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