中学受験のメリットとデメリットとは?お金と時間かける意味ある?
中学受験するメリットデメリットってある?
いまでは受験する子は4年生から塾に通い、夜遅くまで勉強しています。
受験しない子たちをしりめに、遊びの誘いを断りお弁当持って塾で勉強しています。
親も半端ない塾費用払っているので、なまけていたりする我が子とバトルなんてことはよくあることです。
いったい中学受験ってそこまでしてやるメリットってあるの?デメリットは?
そのあたりのお話を、我が子を二人中学受験させた親の目線からお話していきます。
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目次
中学受験のメリットは?
中学受験のメリットは、やはり高校受験がないことですね。
しかも付属に入れば、大学までよほどのことがない限り行けます。
中高一貫の最大のメリットですよね。
そして高校受験がないということは、6年間思いっきり部活動などに力をそそげるところがメリットだと思っています。
実際我が子は、部活に遊びに一生懸命です。
また我が子の学校は、中学3年生は海外に2週間ホームステイというのが必須です。
その他にも学校のさまざまなカリキュラムによって、海外からの留学生との交流やあるテーマに沿った研究による発表など、公立に通う子たちが一生懸命受験勉強を強いられているなか、生きた勉強をしていると感じます。
受験勉強をしなければいけない、というカリキュラムがないので研究などもゆっくりと時間をとっているように思います。
多感な時期に受験勉強とは違った、広い視野から見られる勉強というのはその後の人間形成に大きな影響を与えるのではないかと思います。
先生も公立の先生と比べて、面倒見がいいとおもいます。
私立に行っているお友達の話などを聞いても思いますが、親の意見を反映してくれます。(我が子は公立の一貫校)
全てではないと思いますが、部活の試合を観に行くと感じることがあります。
それは、試合中にやたら怒鳴ったり罵声を浴びせている学校の先生は区立の先生が多いです。
あれはどうしてなんでしょう?
応援を越えて、「ばっかやろー」とか「目ついてんのか、あほ」とかそういう指導?をする顧問が目につきます。
そういうのを目にすると、受験して良かった、とか単純に感じます。
一貫校は補習なども年中行っているところがほとんどですし、全体的に生徒のことをよく見てくれているという印象があります。
また学習面においては、中高一貫校はどこも独自のカリキュラムを作っており、基本公立中の学習よりも1年先まで進んでいるところがほとんどです。
学習面のサポートもしっかりとしてくれるところが多いと思います。
多感な時期、6年間一緒というのはとても大きいことなんじゃかと思います。
クラスが変わっても中がいい子とは部活動などでは一緒になれますから。
一生のお友達になるんじゃないか、というくらい仲のいいお友達に恵まれるケースが多いです。
私は違いますがママ友などでも中学校が私立という人は、その当時のお友達に親友がいるという人が多いです。
また様々な地域から来ているので、行動範囲も広くなります。
電車で1時間以上もかかる場所まで遊びに行ったり、お泊りしたりと広い交流ができるのもいいことだと思います。
また、よくいう「いじめ」というのは聞いたことがありません
(子供3人とも中高一貫ですが)
我が子の学年のみならず、多学年でも聞いたことがないです。
公立の中学校の話でよく聞く、部活動の先輩、後輩という関係。
近所の中学校に通うお友達のお子さんの話ですが外で会ったときに先輩に挨拶しなかった、とかで呼び出されていろいろ言われた、
とか聞いてまだそんな世界があるのか!と正直思いました。
正直そういうくだらないことは、皆無だと思います。
中高一貫校の魅力について話してきましたが、受験勉強に関してのメリットについてお話します。
確かに私立受験の場合、4科目で量はものすごく多いです。
まだランドセルしょっている子が、こんなに勉強しなくてはいけないのかと感心してしまいます。
高学年になると大人でもたちうちできないくらいの難問になってきます。
小学校で習う勉強とは全く違うと思って下さい。
そして、テスト、テスト、テストです。
まだ小さいうちからそんなに勉強させることない、という意見が多いと思いますがやっている内容は暗記ばかりのものではなく、小さいうちにこういうこと知っておくのはいいことだな、と思うことの方が多いです。
大学受験の日本史などの重箱の隅をつつくような問題ではなく歴史だったらある事柄に関して自分で考えさせて意見を述べさせたり、理科も実験だったらどうしてそういう状態になるのか?など、「?」ということに関して考えさせる問題が多いです。
公立一貫校だとなおさらですよね。
知識問題というよりも、知識をもとにした考えを述べさせる問題が多いです。
勉強自体に関しては、悪いことではなくもはやいいことだと思います。
中学受験のデメリットは?
日能研では4年生から始めたとして3年間で約230万といわれています。
他のサピックスや早稲アカなどは、もう少し高いです。
中学に入るまでに平均して年間80万ちかくかかるのに、晴れて合格したら今度は学費です。
私立は6年間で違いはあるものの、約500万程度かかります。
その他にばかにならない定期代や、部活の遠征費、交際費などとけっこう細かいお金がたくさんかかります。
私立の場合、この交通費や交際費などが予想以上にかかってきます。
細かいですが部活で試合に行く場合、案外遠くまで行くことも多いです。
交通費で1日2000円とか持って行くことも少なくなかったりします。
また交際費もかかります。
周りの子が裕福な子が多いとは思いますが、ディズニーランドに月1で行くお友達も少なくありません。
中学1年の時にランドに行く時に持って行くみんなの所持金が2万と聞いてびっくりしたことがありました(私立の子の場合)
(我が家はランドは年に3回までと決めましたが。。)
また中学受験は親子の二人三脚といわれるとおり、親のサポートが必要になります。
塾のお弁当を作るとか、暗記の手伝いや塾の宿題を見る、学校の説明会などにも数多くいかなくてはいけなかったりと、結構なサポートが必要になります。
それなのに我が子は本気になれず、だらけていたりされると・・・そうです、バトルです。
高学年になると3日に一度くらいは「もう辞めちゃえ!」と親が爆発して、子どもが泣く、という終わらない闘いのようなことが繰り広げられるのも、よくある光景ですね。
親の経済的負担、精神的負担は半端ないです。
子どもとのバトルさながら、夫婦喧嘩もおこるのもよくあることです。
意見の食い違いです。
父親は「そんなにやらなくても、どこかはいれるんじゃないの?」とのんきなこと言ったりするケースが多いです。
もしくは、自分はほとんどかかわっていないくせに、成績の時にだけ顔つっこんできて文句言ったりする。
母親はキレますよね。
中学受験という道を選んだばっかりに、同じ学年でそのまま地元の中学に行く家庭とは大違いな生活になってしまうわけです。
子どもが親の期待に応えてくれて、頑張ってくれるような子どもなら応援のし甲斐があるものですが、そういかないほうが多いです。
多額の出費、時間、親子バトル、夫婦バトル、受験組のママ友とはお互いピリピリ。
そういうことがデメリットといえると思います。
また私立の場合学校のカラーがあるのも特色ですが、それが仇になるケースも多いです。
偏差値や第一希望に入れなく説明会とかも行ったこともないような学校に入学した場合、合えばいいのですが合わない場合は、退学します。
私立などはあまり公表していないけれど、そこそこ辞めて行く生徒がいるものですよ。
カラーに合わないとか勉強についていけない、とかの場合は悲惨です。
大抵公立の学校に戻るんですが、親としたらいままでの費用はゼロになるわけです。
子どもも公立に入ったからといって、なじめるかといったらなかなかそこでもなじめないケースがほとんどのようです。
地元だと周りは受験したことを知っているわけですから、温かく迎えてくれる友達ばかりでもないようです。
また子どもも私立になじめなかったものの、公立との落差も感じてしまうわけです。
知ってるお友達は、結局引きこもりになってしまいました。
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中学受験する意味ある?
中学受験はどこの家庭でもできるものではないです。
経済的余裕があって親もサポートできる環境にあれば、私は挑戦する価値、意味はあると思います。
ただここが難しいところですが、
向き不向きというのがあります。
精神年齢の低い子はなんでやっているのかがわからないまま、ただ長時間塾でお客様になっているだけの子どももいます。
そういう子は6年生くらいでようやく気づきはじめるのです。
子「なんでこんな辛いことやらなくちゃならないの?」
親「高校受験がないし、いい学校に入るためよ」
なんて話してもだめです。
そういう子はまだ高校受験のことまで想像できないのですから、いまのこの苦痛を取り除きたくて仕方なくなってきます。
それで親子バトルを繰り返し、6年生で辞めるというケースも少なくないです。
つまり不向きだった子のケースです。
でも、ここで辞めれたらまだいいほうです。
自律神経失調症になって、学校すら行けない状態になる子もいます。
不向きの子は高校受験や大学受験の時にスイッチが入るだけの話で、いままだ時期が早かったというだけのことです。
ですので、向いてないと感じたらサクッと辞めるけじめも必要ですね。
以前塾の講師をしていた時の話ですが子どもが中学受験に向いてない子だったので、6年生になって勉強するとお腹が痛くなったり頭が痛くなったりという体の変調までおこるようになってしまった子がいました。
塾も休みがちになって学校まで行けなくなっていました。
でも親は激怒です。
いままでかけてきたお金と時間と精神的なことなどがたくさんあるのに、子どもはこたえてくれないことに。
結局受験できるような状態ではなくなってしまって、でも地元の公立中学に行かせることもできなく、
そこでその親がとったのは、地方の寮のある学校に子どもを入学させてしまいました。
結局いままで勉強させてきたのに、遊んでいた近所の子たちと同じ中学校に行かせるのがプライド的に無理だったようです。
子どもは地方で寮のあるところなんて行きたくないのです。
でも、親としたら子どもの顔も見たくないという状況になっていました。
なんだかとても悲惨なケースだと思いました。
親子関係がバラバラになってしまったからです。
正直捨てられたようなものですすよね。
中学受験の失敗はこういうところにあると思います。
最初は子どものためと始めたことが、いつしか塾や周りのお母さんたちからあおられ周りが見えなくなってしまうケースです。
中学受験なんて本来はやらなくてもいいこと、というのを前提に思い、付き合っていくといいかもしれませんね。
私自身は中学受験は意味がある、いいことだと思っています。
合格したから言えることかもしれませんが、親子でひとつの目標に突き進んでいく、という経験はなかなかこれからないことだと思います。
小学生のうちだからできることであって、また受験を経験したお母さんたちは誰しもその辛さを乗り越えてきたので、泪ながらにみんなで語り合えたりするのです。
我が子のことをものすごくかわいく思えたり、殺意すら感じてしまうくらいの時もあるくらいの経験となります。
ただ本来の意味を見失うくらいでしたら、やる意味はないと思います。
親子共できる環境にあるのであればチャレンジした方がいいとは思いますが、それが全てではないということ。
このあたりをしっかりと親が理解していないと、全く意味のないことになってしまいます。
正直中学受験は親子の戦いです。
家族との闘いです。
そして一生懸命に親がなるあまり盲目になって子どもが見えなくなる危険性があることも
覚えておいてください。
まとめ
中学受験のメリット、デメリットに関して、かなり独断的な意見を述べました。
でも正直なところです。
ですのでこれが全てではないですから、一人の保護者の意見として参考にしていただけたらと思います。
公立の先生や学校も悪いことばかりでもなく良かったと思う方もいますし、私立や公立中高一貫校がよろしくないと思う方もいることと思います。
でも結局はどこでも行った先の学校に縁があった、と親が思って感謝できると子どもにとってもいい学校になると思います。
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