華道池坊の生け方 ユリとフトイとやつでとカスミ草を使った自由花
今回のお稽古はフトイを使った自由花です。庭のやつでをいかに「やつで」っぽくならないように生けるかがポイントになります。
意外にも難しいカスミ草の生け方などもお稽古しました。
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目次
池坊自由花の花材
・カスミソウ
・ユリ
・フトイ
・やつで
お花器は立花用のお花器を使って、変わった感じに生けたいと思います。
フトイを使った自由花の生け方
夏なので涼しげに生けたかったので、やつでは軸のみを残して細く形づくりました。
またやつでの場合は針金は通せない為、形を作りたいところに針金を巻き、曲げるようにしました。
やつでは太い茎なので、少々力を加えても折れる心配がないのでやりやすいです。
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やつでは二つ使い、一つは奥行きを出すために後ろにおおきくふりました。
カスミ草の生け方がポイントです。
カスミ草はふわ~っとしたイメージが強く、そのように生けたくなりがちですが、まとめて足元などに生けるほうが美しく仕上がります。
ふわ~と生けたい時はいいのですが、そうするとまとまりが悪くなることが多いです。まとめてしまう、ということをひとつ覚えておくといいですよ。
フトイは、その線を生かしてまっすぐに生けてもいいですし、曲線を出してもいです。
今回のフトイは「ふ」の入ったきれいなもので、その色をなんとか生かしたいと試行錯誤しましたが、なかなかうまくいきませんでした。
フトイは根元が弱いので、うまく形を作るためにさし口のところに枝などで押さえてあげるとやりやすいです。
完成です。
まとめ
今回は緑色が多く、花は白色だけでしたのでうまくまとまるか不安でした。
でもかえって色が少ないほうが、夏の涼しさを演出してくれて、気持ちのいい生け花ができあがりました。
立花用のお花器でどうなるかと思いましたが、ゆりの凛とした感じもうまく表現できたんでは、と思っています。
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